「支援者としての目標」

村)松井さんの、今後の目標は?
  今後も支援活動は続けていこう、とお考えですか?

松)選択肢はいくらでもあるんやどね。
  ずっと関わっていけるかどうかも、自分自身分からないと思うときもあるし。
  まあ、でも自分は、なんやかんや言って、抜け出せないと思うけどね。
  そういう意味で、続けていくつもりではおるかな。

村)抜け出せないというのは、なぜ?どんな気持ちで?

松)それは、今まで関わってきた中で築いてきた関係とか、色んな中でやね、
  今さら抜けられないっていうのと、気持ちの中で高まってきたものもあるしね。
  いや、やめようと思ったら、いつでもやめられるんよ。
  そりゃ抜け出したら楽よ。本当に楽になると思うよ。

村)というと、抜け出したい、という気持ちもどこかではある訳ですね?

松)そりゃあるよ。
  進展がないときとかさあ、何やっても現状を打破できないこの状況、
  先が見えない現実が長く続くと、嫌になるね。
  これをこう頑張ればこうなる、ってことがあればいいけど。
  なかなか難しいしやね。
  別にやる気が失せている訳じゃないんやだけどね。

  

村)では、いまのところの、今後の展望は?

松)どうなるか分からんけど、少しずつ活動を続けて、前進していければ・・と。
  色んな団体があるし、1つの団体の中にも色んな考え方があるけど、
  自分なりにも、まだ方針がしっかりないところも、正直あるから、
  その辺もしっかり考えていきたいと思うね。
  こんなこと言ってたら、まだどうすればいいのか方針も決まっていないのか、
  と批判する人もおるかもしれんけど、
  実際、まだいい策は浮かんどらんからねえ。
  それと、当事者との関係も、もっとちゃんと築いていかないと。
  支援者が無理矢理こうするべき、みたいに押し付けてもダメやしね。

 
 当事者って言っても色んな人間がおるわけやから、一人一人がどうしたいか、
  選択していけるように、ちゃんと話し合っていかないと。
  あとは、野宿者と労働者の関係、部落差別、とか、切っては離せない
  そういった問題についても考えていきたいかな。

村)なるほど。
  今日は、長い時間、どうもありがとうございました。







1  2  3

2004/2/4