第2回ゲスト
        JUN MATSUI(32)
 



名前: 松井純
生年月日: 1972.2.5
星座: 水瓶座
出身地: 福岡県
血液型: B
好きな食べ物: 鍋料理
趣味: 模型作り

<松井さんは、短期ホームレス経験者。
   現在、支援団体スタッフとして活動中>

      



              

   「ホームレス経験」

村上(以下:


松井(以下:
 
村)松井さんは、ご自身、ホームレス経験があるということですが、
  それは、いつごろ、どんな理由で?

松)99年の冬の数ヶ月間だけなんやけど、それは、自分の気まぐれというか、
  色々あって仕事に疲れて、一度全部やめてみようかと思った時期が
  あって。別にホームレスになろう、という感覚でもなかったけども。
  しばらくゆっくりするか、と思ってね。
  まあ、結果的にはホームレスになったんやけどもね。
            
村)へえ。その生活って、どんな感じでしたか?
   最初、大変じゃありませんでしたか?

松)まあ、気楽という意味では気楽なこともあったけども、遊んでばっかでは
  いけないという気持ちにはなったね。
  自分の場合は、色々あって仕事やらを放棄してテント暮らしをしてみた、
  という立場だったから。ずっとテントで暮らそう、と思った訳でもなく、
  しばらく、と思ってやってただけやし。
  いつかは、仕事復帰する予定でのことやから、辛いというより、
  そうしたくてやっとった訳。
  しかしやなあ、金もないし、実際はキツイよ。

村)その数ヶ月間で、公園のホームレスの方とお知り合いになって、
  それでボランティアをしよう、と思われたんですか?

松)いやいや、別に、それで、という訳でもないね。
  気付けば、自然とだね。
  理由は、自分でもそんなにははっきり分からんのやけども。
  生活してる中で、色んな人と話して、情が沸いたり、放っておけない、
  という気持ちは芽生えたね。


  
 「実情」

村)その後、支援という立場で多くのホームレスの方々と
  接してこられている訳ですけど、
  松井さんからみて、ホームレスの方々の何割くらいの人が、仕事をしたい、
  自立したい、と考えていると思われますか?


松)うーん。そうやねー。8割くらいかな。
  8割の人は積極的に仕事がしたい、と思ってると思うよ。
  残りの2割はというと、どうしようもない、という人がいる訳で、
  あとは、自分から放棄してる人もたまにいるけどもね。
  

村)2割のうちの"どうしよもない"というのは、どんな状態ですか?
  
松)それは、仕事を探しても探しても、なくって、毎日探してもないんだ、
  という状態が続いて、諦めてしまった、という人たちね。
  さすがに、あの手この手で探してなければ、
  精神的に参ってしまう人もいるし。

  

村)そういう状況って、知らない人が多いですよね?
  一般的には、ホームレスは怠けている、というイメージや意見が多いですけど、
  そのことについてはどう思いますか?


松)そうねえ。一般の人って、行政も分かってないからねー。
  俺たちは現場を見てる訳やんか。
  でも、行政は、現場見るったって、テントの数を数えに来るだけでねえ。


村)行政は、当事者の「心の声」を聞く姿勢はない?

松)まったくないよ。


村)まったくですか?

松)ないと思うよ。
  現場もろくに見てないし。
  ホームレス対策を練ってはいるというけども、全然だし。
  根本的にもっと勉強してほしいね。
  
  

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