6月21日（月曜日） 「地域生活移行支援事業・説明会」 大久保スポーツプラザにて、東京都による 「ホームレス地域生活移行支援事業の説明会」 （低家賃アパートによる自立支援の説明会） が行われました。  以前、2月19日の日記などでもご紹介しましたが、 その後 色んな噂は入ってくるものの、 その内容についての はっきりとした発表がなく、 とても気になっていました。 そんな中、知り合いの支援者の方が、 「近々説明会があるから来てみますか？」 と誘って下さったので、行ってみることに。 しかし、会場に着くと、この説明会の参加者は、 当事者（今日は戸山公園のホームレスの方々）と 報道関係者に限られている、 ということが分かりました。 せっかくなら聞きたいなぁ・・と思い、 受付で色々と事情を説明すると、 「フリーの記者」という立場で入場してもよい、 と許可を頂けました。 そんな訳で入場させて頂けた説明会・・ 15時、17時、19時、と3回に渡って行われ、 私は 17時と19時の会に入らせて頂きました。 まず30分ほど、東京都の職員の方から この計画の内容（明らかになっている事について） の説明があり、その後、質問タイム、という流れで 行われました。 都側の説明から分かったことは、 主に以下の通りです。 ①7月から利用希望者の受付をはじめる。 ②受付は、NPOを通じて行われる。 ③健康診断や医療相談ののち、 借上げ住居の選定などを行い、年内には アパートに入ることができるように準備を進める。 ④家賃は、個人の収入状況にもよるが、基本は 月額3000円程度の予定。 ⑤期間は、2年間（場合によって更新も可能。） このような説明があり、質問タイムとなったのですが、 当事者から出た質問でとても印象的だったのは、 「俺たちみたいな人間がアパートに入って、 住民の人は怖がらないんですか？」というもの。 この方は、 同じような状況の人が集まるアパートがある、 と思われ、住民の反対運動などを心配されたよう なのですが、 ”俺たちみたいな人間” という表現に、 私は、とても切ない気持ちになりました。 その質問に対し、都の職員の方からは、 ”アパートは、一般の住民の方も既に住んでいる 建物の空き室なので、 周りの住民の方には、どこにどんな人が 入っているか、といった個人情報は伝わらない” などと説明がありました。 そして、19時の会も同じ流れで説明が行われ、 質問タイムに・・。 17時の会、様子を見ているだけだったのですが、 私が気になっていたある事について、 意外にも誰からも質問がでないので 私も、挙手してみることにしました。 今回の自立支援事業、 色々と心配な点はあるのですが、中でも、 今日、私がどうしても聞きたかったのは、 私の知るホームレスの方たちが心配している ”ある噂”に関することでした。 その噂とは、 ”一度公園を出た人間は、二度と同じ公園に 戻ってはならない” というルールがあるらしい” というもの。 ”できることならアパートには入りたい、でも、 噂のようなルールがあるのなら、やめておこう” 私は、当事者の方々のそんな声を 沢山聞いてきました。 結果は、一先ず安心。 （私の質問の仕方が悪かったようで、なかなか 質問の意図も正確に伝わらなかったのですが、） 公園を出て 一度アパートに入り、2年間のうちに 仕事がうまく見付からなかった場合でも、 ”元の公園に戻ってはならない、というルールはない” ということが分かったのです。 少しずつ動いているこの自立支援事業・・。 これから順次、対象となる公園の説明会が 催されるとのことです。 今後どうなっていくのか、どんな成果がでるのか、 引き続き 注目していきたいと思います。 |
