第6回ゲスト
           Y.A. (34)
   




名前: Y.A.
生年月: 1969年10月
星座: 天秤座
出身地: 神奈川県海老名市
血液型: O型
好きな食べ物: ステーキ、チョコレート
趣味: 野球観戦(巨人ファン)
尊敬する人: 小泉純一郎

<Y.A.さんは20才〜33才までホームレス生活をされ
ていました。去年の夏、生活保護を受けられるように
なり、今は、アパート暮らしを目指しています。>
 






M)今日も、すっごく暑いですねー!!!

Y)嫌になっちゃうね。
  でも、今住んでるとこ、クーラーきいてるから帰ったら涼しいよ。

M)そっかぁ、宿泊所ですよね?どのくらいになりますか?

Y)いま、ちょうど一年くらい。
 去年の6月に生活保護受けられるようになって入ったから。


M)生活保護は、どういう経緯で?

Y)それは、ほら、体調が悪くなったじゃない。
 で、病院行って検査してもらったら、かなり悪くて・・就労不可って
 認められて。ホームレスの場合、生保受けられるのって、本当は
 基本的に65才以上なんだけど、病気とかでちゃんと働けないって
 病院の先生の診断書が出れば、受けられるでしょ。

M)はい。病気はあれですよね、胃とか目とか色々悪くて内視鏡
 手術もされたんですよね。そんなに悪かったんですね。

Y)うん。もう嫌。あれはもう絶対嫌だね!ホント大変だったよ。
 色々悪いんだけど、俺、”サルコイドシス”という難病なんだよ。

M)え?難病?

Y)そう。それで、体辛いんだよ。
 路上やってた時と比べると、だいぶいいけど。

M)今、大丈夫ですか?

Y)大丈夫。薬飲んでれば大丈夫だから。生活面でも
 周りとも上手く付き合えてるし、今は特に問題ないよ。
 肺と心臓が悪いんだよね。まあ、色々悪いんだけど。
 村上さんも気をつけてね。


















M)ありがとうございます。
 Aさんとはけっこう話したりする機会あったけど、詳しい話は
 聞いたことないですよね。昔の話は何も聞いたことないかも。

Y)そうだよね。俺、自分の過去の話なんて誰にもしたことない
 かもしれないなあ。他の人のも聞いたことないよ、多分。


M)へえ、そうですか・・。今日は話して下さるんですか?

Y)うん、いい いい。なんでも聞いてよ。


   
「路上生活に至るまで」


M)では、路上生活をされるようになったきっかけから聞いても 
  いいですか?路上にはいつから?

Y)20才から。

M)え?20才?それまでは何をされてたんですか?

Y)それまでは、倉庫作業。といっても18から20才までの間ね。
 その前は、町田調理師専門学校っていう学校に3年通って・・
 でも、向いてないなあ、と思ってやめたんだよ。
 手に職つけようと思って通っただけだったから、やってみて、
 向いてないな、と思って。料理も好きになれなかったしね。


M)それで、倉庫の仕事をされて・・その後、なぜ路上に?

Y)それは、家にいたくなくなって、嫌になって・・・
 気付いたら路上にいた、という感じ。

M)”家にいたくなくなった” というのは?

Y)親が、父親が浮気をして、毎日両親が大喧嘩してて・・。
 父親が家に女連れて入ってたんだよ。
 普通する?そんなこと。普通じゃないでしょう。
 で、毎日毎日母親が泣いてて、もう嫌になった。

M)そうですか・・。

Y)うん。で、最初は新宿にいて・・それから色んな所をまわったよ。



























M)いま、お母さんはどこにいらっしゃるか、分かりますか?

Y)分かる分かる。離婚して(母親の)実家の福岡にいる。
 再婚はしていないみたい。たまに電話したりもするから。

M)お母さんは、Aさんの状況とか、今までのことご存知なんですか?

Y)うん、知ってる。全部知ってる。
 一度帰って来たかったら帰ってきていいって言ってくれてるよ。
 自分にも生活があって、
 仕送りとかする余裕はない、って言ってるけど・・・。

M)帰りたいとは思わないですか?

Y)いや、帰りたい気持ちもあるけど、でも、新幹線だと1万6000円とか
 かかるんじゃない?往復だと倍だから、かなり高いでしょう。
 それに、母親にも母親の生活ってのがあるから、迷惑かけたくないし、
 今は、俺も自分のやらなきゃいけないこともあるから・・。


M)最近も電話はされたんですか?

Y)最近は、ちょっとしてないけど、最後にかけたのが4月くらい。
 父親とは一生会いたくない、顔も見たくないって話してたね。

 今月またかけてみようかな。しばらくかけてないから。















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