賛同者コメント

飯田基晴(映画「あしがらさん」監督)

1973年生まれ。95年、原一男監督の「CINEMA」塾に
参加。その後、96年より新宿でボラ ンティアとして
野宿の人々と関わる。
98年よりビデオ、テレビ等で野宿者の状況を発表。
現在はフリーで映像制作を行う。

「あしがらさん」公式HP
http://www5f.biglobe.ne.jp/~ashigara/

お先に使ってます

「東京ホームレス」の歯ブラシ、早速使っています。
実は僕、歯ブラシには少しウルサイのだが、この歯ブラシはなかなか使い心地がよい。
そして自分が使うことで路上の誰かにも使ってもらえると思うと、何だか気持ちがよい。

僕が作った映画の主人公、あしがらさんには歯が全然ない。
20年以上の過酷な路上生活の間に失ってしまったのだろう。

大抵の人にとって歯をみがくことは当たり前の日常の営みだ。
路上で生きるという事はその「当たり前」の多くを失うことかもしれない。
きちんと食事すること、安心して眠ること、そしてフツーに歯をみがくこと…。

失ったものを取り戻してほしい、
失わずに済むものなら失わないでほしい。

だから僕もこの歯ブラシを使う。
僕らはまったくの無力ではないし、完全な孤独でもない。
誰かがどこかで一緒に歯をみがいてくれるなら。



樋口一法(TOKYO UNION CHURCHスタッフ)


1953年4月1日、長崎県諫早市生まれ。
16才でキリスト教に入信。
TOKYO UNION CHURCH にて毎月行われる
ホームレスの方々への食事会・担当責任者。


TOKYO UNION CHURCH
http://www2.gol.com/users/tuc/index.htm


東京ホームレス「歯みがきプロジェクト」のことを伺って、私が受けた第一印象は
とても女性らしい細やかな心遣いの感じられるプロジェクトだなあということでした。

”ホームレス支援”という言葉を聞くと、多くの資金とエネルギーを要する大事業だという
感じがして、縁遠いと思われがちです。

しかし、この「歯みがきプロジェクト」は一本250円の歯ブラシを自分や家族の為に
購入すると、ホームレスの皆さんにプレゼントすることが出来るという、
大変分かり易い助け合いの活動です。

私もこの歯ブラシを朝晩使用させて頂いて、その品質の良さに驚いています。
それもそのはず歯科医院専用の特製歯ブラシを、特別ルートで仕入れているのだそうです。

毎日気持ちよく歯を磨き、小さな助け合いに参加出来る喜びを味わえる
この「歯みがきプロジェクト」から、様々な助け合いの心が芽生え、
発展して行くことを願っています。