8月29日(日曜日) 「ホームレスに働く場提供
                     少子高齢化、無職者増大で」



     
働く意欲のあるホームレスに仕事を−。
     厚生労働省は29日までに、商店街や企業から清掃の
     仕事を募り、ホームレスの人たちに働く場を提供すること
     を柱にした就労支援策を、来年度予算の概算要求に盛り
     込んだ。予算額は1億4000万円。
     少子高齢化や無職者の増加で 日本の労働人口が
     危ぐされる中、厚労省は本格的にホームレスの就労対策に
     踏み出した。
     支援策は三本柱で、このほか、ホームレスを対象にした
     仕事の相談窓口の設置や、企業に「職場体験講習」を
     受け入れてもらう−の2点がある。
     仕事は、ホームレスから希望の多い清掃業が中心。
     こうした事業は、地方自治体や民間団体で協議会を設置し
     受け皿になる。当面、東京などホームレスが多い自治体に
     絞って実施する考えだ。(共同通信)


     「本格的に・・ってどの程度なのだろう?」 とか、
     「予算額1億4000万円ってどうだろう?」 などなど
      まだ ピンと来ない部分もありますが・・

    
 「仕事さえあれば 働きたい!」
     そう願っているホームレスの方が多い中で、
     厚労省が本格的に就労対策に踏み出した、というのは
     素直に考えて とてもいいニュースだと思います。

     私の知り合いのホームレスの方の多くは、常々
     仕事がしたい、 働き口さえあれば・・とおっしゃっています。
     より多くのホームレスの皆さんに 仕事のチャンスが到来
     することを願いつつ、対策の行方に注目です。






     8月21日(土曜日)         「夏祭り」


     
渋谷・宮下公園にて 支援団体&ホームレス当事者に
     よる ”夏祭り” が開催されました。


           


     冬の越年同様(日記/12月30日参考) ”皆、一緒に
     頑張っていきましょう!”というお祭りです。
     炊き出し、将棋大会、盆踊りやコンサートなどがあり、
     新宿など、渋谷以外の地域からの人も含め、
     沢山の人が集まりました。
     (炊き出しの列に並んでいた人の数は、約300人)

     なかには、しばらくぶりにお会いする懐かしい顔も・・。
     「お元気でしたか?」「最近どうですか?」 などと
     近況を報告し合ったりしました。



           



     さて、写真に一緒に写っているのは、支援者の小林くん
     と YAさん(第6回インタビューのゲスト)。

     小林くんは、私が初めて代々木公園を訪れた時からの
     知り合いです。行動力と思いやりのある熱心な人で、
     私は いつも感心させられっぱなし。

     小林くんの他にも、多くの支援者&当事者メンバーが
     このお祭りを支えています。

     およそ5時間に渡って行われた 今日の”夏祭り”。
     支援者たちの気持ちが伝わったのか、皆、
     語らいあったり、歌ったり、踊ったり・・・
     今日は、とても楽しい一時を過ごせたようでした。

     私も 新たな出会いもあり、今日知り合った皆さんから
     興味深いお話を 沢山聞かせて頂くことができました。
     私にとっては、またまた とても勉強になった一日でした。






     8月12日(木曜日)      「公園のペットたち」


     暑い日々が続いていますね。
     東京では、今日で ついに 38日連続の真夏日となり、
     連続真夏日記録を更新しました。
     そんな暑さの中、今日は、公園のペットたちを紹介
     しようと思います。

     犬や猫を 飼っている人がいる中で、
     最近になって よく見かけるのが、「うさぎ」です 。


           


     かわいい うさぎには、なんだか とっても癒されます。

     そして、「金魚」を飼っている人も・・・。
        金魚を見ていると、気分だけは涼やか。


           


     飼い主の皆さんも、ずいぶんと癒されているようで、
     「エサ代が大変だよ〜!」 なんて言いながらも、
     ペットの話をしている時の皆さんの顔には、自然と
     笑顔がこぼれていました。

     ただ、犬や猫、うさぎetc. こういったペットたちが、
     なぜ こうして公園にいるのか・・・
     これもまた とても考えさせられるものがあります。


     







     8月6日(金曜日)    「代々木公園のテントの数」


     
今日は、支援者がテントを数えながらパトロールを
     する日でした。
     居住テントの数、荷物用と思われるテントの数、
     テントはなく芝生やベンチなどで寝ている人の数を
     手分けして数えます。

     結果、居住テントの数は、「314張」。
     前回調査時には 「288張」だったので、26張増えた
     ということになります。


           


     私が公園に通い始めた2003年1月のテントの数は、
     およそ200張でした。

     2年も経たないうちに100以上のテントが増えています。
     この数字、皆さんはどう思いますか?






     8月1日(日曜日)        「息子の写真」


     6月に みっちゃん (インタビュー/第5回ゲスト) の
     お父さんが亡くなりました。
     その話を色々とみっちゃん本人から聞いており、
     今日は四十九日とのことで、一緒に行く約束をして
     いたのですが、予定変更となりました。

     5月の日記でも 少し書きましたが、
     みっちゃんは記憶が断片的なことが多く、
     約束をしても忘れてしまうことが多いのです。

     今朝、みっちゃんに会うや否や 「ベンチに座って
     ゆっくりしようよ」なんて呑気に言うので 尋ねてみると、
     日にちの間違いがあり、先週行って来たといいます。

     今回は 前もって支援者の方の協力も頂き、入念に
     待ち合わせ場所や時間などについて確認を取っていた
     つもりだったのですが・・それでも無理でした。

     という訳で、その時のことついて話を聞くことに。
     お父さんのこと、兄弟のこと、子供のことetc・・・
     今日も みっちゃんは 色んな話をしてくれました。

     前回のインタビューの時に聞いた話と違っている事も
     あったりして、 驚いてしまうこともありましたが、
     会う回数が増えるごとに、みっちゃんは少しずつ心を
     開いてくれているみたいです。

     実はまだ離婚はしていなくて、籍はそのままだということ、
     夫婦生活がうまくいかず、夫の暴力に耐えられなくて
     家を飛び出したこと・・・ だから、夫と息子の居場所を
     本当は知っている、ということ、それでも会いに行けない、
     という心境について 話してくれました。

     それから、 四十九日の席で親戚からもらった、という
     1枚しかない息子さんとの写真を見せてくれました。
     それは 10年以上も前のものだとのこと・・
     そこには 若いみっちゃんと 満面の笑顔を浮かべた
     息子さんの姿がありました。

     写真の中のみっちゃんは とてもとても幸せそうで・・
     写真を見ながら 昔の話をしてくれるみっちゃんもまた
     とても幸せそうでした。



           




(c) chinami murakami All Rights Reserved